10.5 食事を小分けにすると眠くなりにくい
更新日 2021年5月30日
食事の後に眠くなる人も多いと思います。
これは簡単に言うと食べ過ぎが原因です。
難しい話が嫌いな人はここは飛ばしてください。
米やパンなどの炭水化物をたくさん食べたり、糖分を取りすぎると、血糖値(血液中のグルコースという糖の量)が急激に上がります。
急激に上がった血糖値が、逆に急激に下がることで、眠気を誘うと言われています。
一度に食べる炭水化物と糖の量を減らせば眠くなりにくくなるわけですが、成長期に食事の量を減らすのはよくありません。
そこで食事回数を増やし、その分一度に食べる量を減らします。
つまり、1日に食べる量は同じだとしても、例えば食事回数を3回から5回に増やし、小分けにすることで、眠くなりにくくなります。
人によりますが、食事をとってから血糖値が下がるまでにおおよそ2、3時間かかるので、2,3時間は空けて食事を取るといいと思います。
難しい話は後にしますが、簡単に言うと1日に食べる総量が同じだったとしても、回数を増やして食事を小分けにすると脂肪がつきにくくなります。
野球選手やサッカー選手が1日5食とか1日7食を食べるのは、ムダな脂肪をつけずに、エネルギーを取りたいからです。
逆にお相撲さんは、1日2食にして、その分1度に大量に食べることで、体重を増やすわけです。
ここからはちょっと難しい話なので、必要ない人は飛ばしてください。
炭水化物を食べると、炭水化物がグルコースという糖に変わり、血管に入ります。
血管に入ったグルコースは、一定量は体内に貯められるのですが、一定量以上になると、脂肪に変わります。
つまり血糖値が一定値以内に収まっていればあまり太らないし、逆に一定値以上になると脂肪に変わってしまうのです。
だから食事を小分けにして、血糖値が一定値以上にならないように食べ続ければ、同じ量を食べても太りにくいというわけです。
食事を小分けにすると眠くなりにくいし、ダイエットにも効果的だし、いいことだらけです。
もっとも大きな関門は、ご両親の協力が必要なことかもしれません。
食事後に眠くなって勉強に集中できないという人は、どうにかご両親にお願いして、一度試してみてください。
本コラムのまとめ
- 一度の食事で、大量に米やパンなどの炭水化物を食べたり、糖分を取ると眠くなりやすい。
- 1日に食べる総量が一緒だとしても、食事回数を増やして、一度に食べる量を少なくすると眠くなりにくいし、ダイエットにも効果的。